栄養療法とは、血液検査の結果から、食事の改善と栄養素(サプリメント)を用いて、より理想的な栄養状態にすることで、自らの自然治癒力や免疫力を高め、症状を改善し、病気の進行を抑え、さらには病気の予防を目的とする治療法です。
私たちの身体を構成する細胞は、およそ60兆個あると言われており、これらの細胞はすべてたんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルの5つの栄養素で作られています。
すなわち、私たちの身体は毎日食べるものから成り立っており、健康状態もまさに食べている栄養素の質と量に左右されているのです。
一般的に考えられているような、欠乏症を予防するビタミンやミネラルの量では、治療効果を得ることができません。
栄養素の不足を単純に補うだけの量ではなく、本来あるべき至適量を摂ることで、多くの病態を改善させることができるのです。
その方にとって今現在、必要な栄養素を判定するために、血液検査を行います。
従来の基準値による判定ではなく、栄養療法の立場に立った基準から検査結果を判定します。
その結果から、食事の改善と必要な栄養素(サプリメント)を用いて治療をしていきます。
自分で判断していることと、血液検査データが示す内容が異なることは多いものです。
サプリメントは、市販のものとは異なり、医薬品製造の基準であるGMP基準により作られた、高純度・高品質の治療に適した製品です。
吸収性と安全性を考慮して作られており、1粒の含有量が非常に多いので、効率的です。
また、単位当たりで計算すると、天然サプリメントの価格帯では非常に安価です。
栄養療法は、様々な身体の不調や疾患の原因となる栄養素の不足を補って、誰もが持っている自然治癒力を最大限に発揮させ、より健康な状態を目指す、より根本的な治療と言えます。
※薬品ではありませんので薬害・長期摂取についての心配はなく、薬の効果を高め、副作用をやわらげるものですので、薬と競合することはありません。
他の治療法とも併用ができます。
こんな方に適しています。
- 月経痛、月経前症候群
- 更年期障害
- 冷え性
- 慢性疲労、頭痛
- うつ、パニック障害
- 自律神経失調症
- 低血糖症
- アトピー性皮膚炎
- 下痢、便秘
病気とは言えない様々な不調である「不定愁訴」、例えば、疲れやすい、眠れない、意欲が出ない、頭痛、肩こり、腰痛、冷え、めまい、食欲不振、肌荒れ、不安感など、このような症状があっても、通常の検査では異常がなく、病気とは言えないので何の治療もしてもらえないことがほとんどです。
しかし、栄養療法の立場に立った基準値では異常値が発見されることが多く、栄養療法が効果的なケースは少なくありません。
また、栄養療法は、今の健康をずっと維持したい、という方にもお勧めです。
当院では、薬物療法やその他の治療法とともに栄養療法を同時に行っていくことにより、最小の薬で最大の効果を引き出す治療を目指しています。
検査・治療の流れ
- 診察(問診)
- 血液検査
- 3週間後、血液検査結果説明:結果を自覚症状と合わせて詳しく解説します。
- 不足している栄養素を医療レベルのサプリメントで補充
- 3~6カ月後に血液検査、栄養改善の判定