診療内容

ピル・避妊

ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを配合した経口避妊薬のことを言います。
ピルには、以下3つの作用で妊娠が起こらないようにする効果があります。

●排卵を抑制する
●子宮内膜を変化させて、万が一排卵して受精しても受精卵を着床しにくくする
●子宮頸管粘液を変化させて精子を子宮に入りにくくする

低用量ピルには、飲み忘れがなければ100%に近い避妊効果がある・副作用が少ない・性感を損ねない・女性自身が主体的に避妊できるなど、様々なメリットがあります。

ホルモンの種類も様々で、個人に合った低用量ピルを選ぶことができます。
ピルを内服するには医師の処方せんが必要です。どうぞご相談ください。

低用量ピルのメリット
日本では普及率が低い低用量ピルですが、正しく服用すれば確実に避妊ができるということ以外にも、月経による様々な不快症状を改善させるメリットがあります。

■過多月経や月経痛の軽減
■子宮内膜の増殖が抑えられるため、経血量が減り、過多月経や月経痛が改善されます。
■月経不順の改善
■月経周期が安定し、だいたい決まった日に月経を起こすことができます。
■子宮内膜症の症状・進行が抑えられる
■子宮内膜の増殖が抑えられることで、子宮内膜症の症状・進行を和らげることができます。
■ニキビ、肌荒れ、多毛の改善
■ピルによってホルモンバランスが整い、ニキビ、肌あれ、多毛を改善できます。
■月経の日をコントロールできる
■ピルの服用の仕方を調整することで、月経が旅行や大事な予定などと重ならないようコントロールすることができます。

ピルの副作用
ピルを飲み始めてから起こる主な副作用は、マイナートラブルと言われ、吐き気、むくみ、頭痛、胸の張りなどがありますが、内服を開始してから3ヵ月以内に治まることがほとんどです。
また、低用量ピルはホルモン量も少なめに配合されているため、副作用も軽減されます。
ピルの服用をやめると通常3~4カ月までに月経は回復し、不妊になる心配もありません。
低用量ピルは、女性にとってメリットが多く、デメリットが少ない薬剤です。
副作用は100%ないわけではありませんが、妊娠を希望しない多くの女性がピルの恩恵にあずかれることは間違いありません。

また、「ピルを飲むと太る」というのは過去に使われていたホルモン量の多いピルで言われていたことで、現在使用されている低用量ピルではほとんどそのようなことはありません。

費用
低用量ピル各種:2,200円~2,750円(税込)

緊急避妊薬モーニングアフターピル
コンドームが破れたなど避妊に失敗したとき、レイプ被害にあったときなど、望まない妊娠を避けるために使われる緊急措置の避妊方法です。

緊急避妊薬は、以下の作用で妊娠を防ぐ効果があります。

・排卵を抑制、もしくは遅らせて、受精を防ぐ

かなりの避妊効果は期待できますが、残念ながら100%ではありません。
また、あくまでも妊娠が成立する前に使用するものであり、受精卵が着床した後に流産させることはできません。

ノルレボ錠
2011年5月に、日本初の緊急避妊薬・ノルレボ錠が発売されました。
世界100カ国以上の国々で緊急避妊薬が承認されていましたが、日本では、それまで吐き気などの副作用が出やすい中用量ピルを用いる方法しかありませんでした。
当院でも、副作用が出にくく、1回の内服で済むノルレボの処方を行っております。
性交渉の機会をもってから72時間以内に1錠内服します。

ノルレボ錠:16,500円(税込)

※不正出血、頭痛、吐き気、倦怠感、眠くなるなどの症状があらわれることがあります。
避妊効果は、100%ではなく、あくまでも一時的な避妊法です。
より確実な避妊は低用量ピルを継続して内服することです。
緊急避妊薬の内服をきっかけとして、現在妊娠を希望していない方は低用量ピルの内服をお勧めします。

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